半年前にご成婚退会した会員さんが、ご夫婦で遊びに来てくれました。
新生活について新婚旅行について、お話くださる間、何か言うたびにご夫婦で顔を見合わせニコニコ・・・お幸せなんだなあ、と私もとても嬉しくなりました。
でも、結婚して「こんなはずじゃなかった!」てこともあったでしょう?とちょっと意地悪な質問をしてみたところ、お2人から「ありました!めちゃくちゃ喧嘩しました!」と不穏なお返事が(!)
でも大丈夫♪それを乗り越えた後のお二人だったからこそ、こんなに仲が良いのだわ~と、改めて感激致しました。今日は、あなたにとっては少しだけ未来のお話。
成婚退会した婚活先輩に待ち受けていたトラブルとその解消法をご紹介します。
価値観が同じと思っていたけれど・・・一緒に暮らして露呈したこと
2人は同年代の30代カップル、お互い仕事人間で、結婚観だけではなく、基本的な物の考え方やお金のかけ方など価値観がとても似ていました。ですから交際も順調で大きな喧嘩もなく、ただお互い「あせらずじっくり付きあおう」という気持ちからしっかり長めに交際し、出会いから8カ月でご成婚退会になりました。
慎重にしっかり絆を育んでからの成婚でしたので、新生活には何も不安はありませんでした。ところが、実際一緒に暮らし始めると「え、そんなことを気にするの?」「なんでそんなことをするの?」と思うことが続出だったそうです。
「似た者同士で交際中も気になることがなにもなかったので、まさかまさかです。交際と生活は違いますね」
具体的には:
- 掃除の仕方
- 物の片づけ方
- 家事配分
- 洗濯頻度
こういった部分で、お話を聴いていると本当に小さなことばかりです。ですが、小さいことだからこそ:
「こんな細かい事言ったら嫌かな?」
「私が間違っているかもしれないし・・・」
そう思ってお互い口にできない、我慢を重ねてしまう・・・小さな不満がお互い積もっていくのです。その結果、お互い不機嫌になる時間が増え・・・交際期間ならお互い別々の家に帰るわけで、一人になって頭を冷やす、気持ちを立て直すこともできますが、結婚は生活です。 むっとしても、不愉快の原因であるお相手はそこにおり、不愉快な行動の結果も目の前から消えません。
そこで、お2人は考えました。
何かおかしい。 空気がよくない。
自分も不満だけど、どうやら相手も何か自分に不満があるみたいだ。 これは話し合わなきゃいけない。
これまでケンカらしいケンカもしてこなかった2人でしたが、ここで思いきり、お互いへのちょっとした意見をお互いに述べあったそうです。
その結果、
「え、これって普通じゃないの?」と自分が思っていたことが、お相手にとってはまさかのストレスだったという事実が次々明るみに出て、お互いびっくりしたのだとか。
人間、大人になって、30代40代になると、誰だってそれぞれの生活スタイルがあります。 起きる時間寝る時間、家事のやり方だけじゃありません。 特に一人暮らしの方の場合、いろんなマイルールが出来上がっていると思います。
例えば:
- 帰宅したら寝るまでずっとテレビを点けてしまう(寂しいから習慣になっている)
- 食事のとき新聞やスマホを見てしまう(食事中に会話する習慣がない)
- お風呂がやたら長い(時間の使い方が気まま、マイペース)
- 寝るとき電気を消さない(廊下などの電気もつけたまま)
- 朝起きて、パジャマのまま朝食を食べる
自分では当たり前と思っている習慣ですので、他の人から「なんでなの?」と言われても変えられません。どちらが正しいか?ではなく、習慣の違いなのです。 これは、大なり小なり、どのカップルでも必ずあると思います。 何十年も別々に生きてきた2人が一緒に暮らすわけですから、絶対に避けることができない衝突だと思います。
相手の習慣を受け入れる、自分の意見を押し付けない大切さ
今日ご紹介するお2人の偉いところは、話し合いの結果:
「自分の常識は自分だけのもの、相手に押し付けたらいけない」
「奇妙に思える習慣でも、困るようなものじゃない限り受け入れる」
すぐこの結論に至ったところです。
(※ここに至るまでに、何度もケンカし何年も費やすカップルも多いことと思います)
家事のバランスも、いろいろ試して話し合った結果:
「早く帰ってきたほうがまず、ご飯を早炊きで炊いて味噌汁を作る。 それからメインの一菜を作り始めておく。 もう一人が帰ってきたらそこでバトンタッチするか、お風呂や片付けを後から帰宅した方がやる」
「こだわりのある掃除箇所(水回りなど)はこだわりがある方がやる」
2人が納得できるルールを改めて決めたそうです。
「ケンカになると気まずいから我慢する、が一番よくないとわかりました」
「大事なことは、嫌な気持ちを引きずらないことです。 私は一晩寝たら忘れるタイプなので、もう寝ます(笑)。 向こうは「ちょっと考えるわ~」て言って部屋にこもります。物理的な距離を取って、それで落ち着いたら謝ってくれます。 そうやって、お互い自分で気持ちを立て直す方法を見つけました」
ご結婚後によく聞く習慣の違いで、最も折り合えないのは「衛生面」だと思います。
掃除洗濯のやり方、パジャマやバスタオルの洗濯の頻度、各種洗剤の種類や使い方・・・。
折り合えないときは:
- 自分の分は自分でやる
- 相手の行動は目をつぶる
- 気になる方がやる
こうした対処でどこの夫婦もやっているようです。
たとえ折り合えないとしても、自分の意見を「これが常識でしょう!」と押し付けては、なかなか生活は成り立ちません。 生活で大切なことは、お互いが敬意を持って接すること、お互いの生活スタイルを尊重することです。
今日ご紹介したカップルさんも、結婚から半年が経ち、試行錯誤しながら課題を乗り越えたからこそ、今こうしてニコニコ笑って「こんなことがありました」とお話くださったのだと思います。
結婚生活、どれほど仲の良い夫婦でも、課題は次々訪れます。 それを一つ一つ、2人でよく話し合って乗り越えるからこそ夫婦の絆は深まりますし、家庭を築くと言うのはこういうことなのだなあ、と目の前の仲睦まじい新婚さんを見ながら改めて思いました。