今年(2021年)創業20周年を迎えるアクア・マーストは、独身の子を持つ親御様からのお問い合わせも多いのが特徴です。行政主催の親御様向けセミナーで講師を務める機会も多いのですが、子供のしあわせを願う親御様のお悩みは変わらず尽きないものだなあ、と実感しています。
「職場も友達も同性ばかりで、全く出会いがないみたいなんです…」
「仕事はがんばっているのですが、土日も疲れてずっと家にいて・・・心配です」
子供の結婚に関する親の悩み・・・それは今に始まったものではありません。昔から「子供が適齢期になれば親が結婚を考える」それは普通のことでした。しかし、価値観が多様化した現代において、親の悩みの質はずいぶん様変わりしています。昔でしたら、結婚することは当たり前、それが前提として話が進められましたが、今はそうではありません。
- 結婚してほしいが、子供の価値観も尊重したい。
- うるさく言いたくないが、歳をとってから後悔してほしくない。
- 子供に結婚の話をすると嫌がられる…。
- そもそも、子供に結婚を勧めていいのか?
- 過保護・過干渉ではないか?
今日は、そんなふうにお悩みの親御様に向けて「親子婚活」の実態と、実際に婚活をしている親子の声をご紹介します。
親子関係の変化が親子婚活ブームの理由
親代理婚活、という言葉があります。これは、婚活を嫌がる子供に代わって親が代理で結婚相談所に入会したり、プロフィール交換会に行ったりする、というもの。
しかし、最近増えている親子婚活は、また少し違います。問い合わせを頂き「じゃあ一度話を聞きに行ってもいいですか?」という流れになったとき、「娘も連れていきますね」あるいは本人からの問い合わせであっても「母も一緒に行きたいと言ってるんですけど、構いませんか?」と言われるケースが増えています。婚活に対し親子でオープンですし、とても前向きなのです。
少し前に「友達親子」という言葉が流行しましたが、この言葉に象徴される親子関係の変化が、親子婚活にも表れているのかな、と感じます。
- 親子の仲がいい(なんでも話せる)
- 親孝行で家族思い
- 優しく素直な性格
- 真面目でやや受動的
親子で相談に来る方には、このような傾向があります。
実際に面談をしていても、とても雰囲気の良い親子だなあと羨ましくなるほどです。結婚に対し肯定的で前向きですので、順調に婚活をスタートできるのが特徴です。
親子婚活のメリット
- 会話が増える
- 心配事が減る
- 子供の結婚相手に対し、心の準備ができる
婚活をオープンにすることで、婚活だけではなくライフプランや親の終活についてなど、親子でいろんなことを話し合うきっかけになります。今まで「親子だし言わなくてもわかってるでしょう」と思っていたことも、話し合ってみると「え、そんなふうに思っていたの?」と驚くことも出てきます。
(例えば、「自分は長男だからいずれは同居を」と思っていたけど、親は「老後は今の家を整理して特養に入るつもり。そのためのお金は準備してあるから大丈夫」だったり)
そもそも「子供が結婚しないことが、何故そんなに心配なのか?」考えてみたことはありますか?
「自分たちが死んだあと、一人ぼっちになってしまうから」
=>子供の交友関係を知らないことが原因
「経済的にやっていけるか心配」
=>子供のライフプランを知らないことが原因
意外と、心配な理由は別にあって、それを解決するために「結婚してほしい」と思っているだけ、ということもあります。そして、心配な理由が別にある場合は、結婚しても解決にはならないかもしれません。お子さんを一人の大人として認め、扱い、話し合うことで「ああ、ちゃんと自分の人生について真面目に考えているんだな」とわかる、その結果、不安がなくなる、ということもあります。
「親子婚活を始めて、恋愛について人生について、親子で話し合うハードルが下がったと思います。お互いの考えがわかって、誤解していたこともあったな、と気づかされました」という会員さんも多いです。
また、お子さんの交際相手について、ある程度教えてもらえることで、親の方も心構えができます。交際が進んで「そろそろ挨拶に来たいと言ってるんだけど」となったとき、全く慌てず対処ができますし、そこでもめることがない、というメリットがあります。親子婚活の場合、人生の先輩である親が背中を押すことで、良いご縁をつかめばとんとん拍子に結婚が決まります。
親子婚活で気をつけること
- 聞きすぎない、言い過ぎない
- 適度な距離で見守る
- いつも100%味方でいてあげる
親子婚活の場合、アクア・マーストでは最初に「親御さんにも定期報告をしてもよいか?」確認を取ります。ご本人が「してもよい」と言ってくれた場合は、定期的に「婚活の活動状況」を親御様に報告させて頂きますし、逆に「入会後は全て本人とプロのサポートに任せます」ということでしたら、親御様には見守りに徹して頂きます。いずれにしましても、大事なことは「大船に乗った気持ちでいる」ことです。
「最近、土日も家にいるけどお見合いしてないの?」「交際になった人とはどうなっているの?」
気になっても、親の方からしつこく聞くのはNGです。
もちろん、お子さんの方から相談があるときは、ぜひ親身になって聞いてあげてください。できれば、お子さんの気持ちに寄り添って、励まして頂けるとベストです。
「あなたがわがまますぎるんじゃない?」「少しは我慢しないと、誰とも結婚なんてできないよ」ついこんな言葉を投げかけたくなるかもしれませんが、そこはぐっとこらえて。婚活は人とのご縁で、必ずしも努力が100%報われるものではありません。ですから、時にはつらくて弱音をはきたくなることも・・・サポートとアドバイスは相談所の仕事です。一番身近にいる親御様には、いつでもお子さんの味方でいてあげてほしいのです。「最近疲れてるな」と思ったときは、おいしいものを食べさせてあげて、「大変だよね。でも大丈夫だよ。あなたは頑張ってるよ」とねぎらってあげてください。
そして気晴らしにお買い物や映画などに誘ってあげてください。
「子供の結婚」はとても繊細な話題です。これで仲がこじれてしまう親子は多いです。
だからこそ、親は介入しすぎてはいけないのです。「結婚してほしいな」と思ったら、もうプロに丸投げする!そして、家庭の中では悩まない!!
結婚してほしい気持ちが高じて、家庭の空気がよどんでしまったら、それは本末転倒です。親の嫌な面を見せられて「結婚っていいなあ。自分も早く結婚して子供を持ちたいなあ」なんて思うものでしょうか?
家族仲良く暮らしてこそ、子供は結婚に前向きになれます。
それでも悩んでしまうときには、お気軽に、結婚相談所にお電話を。そして、ぜひ、親子で(一緒でも別々でもOK)実際に結婚相談所を訪問してみましょう。
働いているスタッフは信頼できそうか?
オフィスは明るいか?
気持ちよく活動できそうな相談所か?
なんでも質問できる雰囲気か?
質問に納得いく答えをもらえるか?
ちゃんとご自身の目で確認することが大事です。
婚活しているご本人だけでなく、親御様のサポートもする、それが結婚相談所の親子婚活です。